15歳の皆さんの目に高等学校はどのように映るのでしょう。中学校での経験から推測すると、より高度な勉強やクラブ活動、大学進学に向けての努力をする場所でしょうか。
私は地元という枠の中で生きてきた若者が、枠の外の世界にある高校というステージに立ち、多くの仲間や教員と切磋琢磨する中で、「新しい自分」や「自分が望む自分」を創っていく場だと思っています。
なぜならば、皆さんは、自分自身では気づいていない、あるいは、気づいていても伸ばし方が見つからなかった「たくさんの可能性」を備えた存在だからです。
その可能性とは、教科に関する興味や学力だけでなく、物事に対する感じ方や考え方であったり、他者との付き合い方、何に心を動かすのかなど、多岐にわたっています。
中学校までの自分に満足している人でもいない人でも、3年間の高校生活の中で、主体的に自分の可能性を信じ、試行錯誤を繰り返しながら、一歩一歩前に進もうとする意志と意欲を持ち続けられるならば、きっと「新しい自分」や「自分が望む自分」に成長することができるのです。
その道は、決して平坦ではありませんが、皆さんの傍らには、全員が高校1年から同じスタートをする仲間や、既に着実に自己を実現しつつある先輩がいます。そして、諸君と共に考え行動し、検証を繰り返しながら、自らも成長しようとする意欲に満ちた教職員がいます。
光が注ぐ未来に向かって、一緒に歩いて行こうとする意志を持つ皆さんを待っています。